今回はシングルマザーの貧困について仕事状況なども含めた現状をご紹介します。
シングルマザーは貧乏なのか?もちろん稼いでいる人はそんな事はないかもしれません、ただやはり正社員なのか、パートなのかにもよって異なり、人によっては手当等が無いと暮らしていけないというシングルマザーが多いのも事実です。
少し引用情報は古い情報ですが、厚生労働省の掲載している情報などを参考にしながら、シングルマザーの貧困などについて説明します。
シングルマザーの就業状況
シングルマザーが貧乏や貧困だと言われるのには就職状況に理由があるでしょう。
シングルマザーの就業率は平成27年の調査では80.6%です。(一番見やすい情報から抜粋しましたが、あまり年度が変わっても就業率は大きな変化はないようです。)
これだけみると一見高いようには見えますが、ママが働かなければ収入が得られないため当然の結果でしょう。
(ちなみにシングルファザーであれば就業率は91.3%とさらに高水準となっています。)
上記のパーセンテージの中で、正規雇用と非正規雇用と分けた場合は以下のような数値が出ています。
シングルマザー | シングルファザー | |
正規雇用 | 43.0% | 87.1% |
非正規雇用 | 57.0% | 12.9% |
シングルマザーの半数以上が非正規雇用の方が多いのがわかるでしょうか?
シングルファザーの場合は大半が離婚前からの仕事を継続している場合が多いため、非正規雇用ということは割と少ないようです。
シングルマザーの場合はパートやアルバイトなどの非正規雇用の方が多いのには、結婚後仕事を辞めて主婦になった場合などが多いということも理由に挙げられます。
子供を抱えた状態で正社員への就活を行うのはなかなか至難の業。さらには再就職となると雇用先の幅も狭まります。子供を預けようにも預け先もない。といった理由が多く挙げられます。
非正規雇用のシングルマザーの平均年収は125万円。ひと月に10万円と少し稼せいでいるという状態です。
シングル家庭への児童扶養手当の概要
シングルマザーやシングルファザーが受け取れる手当や政策などとしては、児童扶養手当というものあります。
子供を扶養している場合にもらえる手当となりますが、こちらには受給条件があります。
児童手当とはまた別のものになりますので、もし当てはまる人は申請等忘れずに行うようにしましょう。
もう一つは「ひとり親家庭の医療費助成」というものがもらえます。こちらは子供が18歳になるまで医療費がかからないというものですが、こちらも児童手当同様に受けられる制限がありますが、今回は児童扶養手当の概要をご説明します。
支給対象者
18歳になるまで(期間等も詳しく決められています)の児童を監護する母、もしくは父、または養育する祖父母など。
手当月額
全額支給 | 一部支給 | |
児童1人 | 42,000円 | 41,990まで |
2人目加算額 | 3人目以降加算額 | |
児童2人以上 | 5,000円 | 3,000円(一人につき) |
所得制限
全額支給 | 一部支給 | |
本人 | 130万以下 | 365万以下 |
※祖父母などが同居している場合などは、生計を共にする扶養義務者として本人と合算で610万以下である場合は支給されます。
この生計を共にするというのが割とネックで、子供の祖父母と同居していると手当が受給できない可能性もあります。
私は同居しているため需給できません、それは所得の関係で納得していますが、役所で言われた「あえて別居して手当をもらうよりも同居したままの方がお得ですよ」と言われた言葉には未だに納得が出来ていません。
得だから別居するつもりもないわ!と思いながらもそれが役所の人の言葉かと思うと悲しくなります。
支給額概算
非正規雇用のシングル家庭であれば全額支給されますので、一応概算をとってみましょう。
もし3人子供がいるとすれば50000円の支給となります。そのため10万ちょっとの給与と5万の手当で生活する計算ですね。
生活出来なくはないもののカツカツといった状態だと思います。
シングルマザーの貧困についてまとめ
皆それぞれに様々な言い分があるかと思います。
私が離婚する前に、シングルマザーの貧困についてテレビで紹介していたとき、以前紹介したモラハラの夫はこういいました。
「何も準備せずに離婚するからだ、計画性がない」
と…、最もかもしれません。
子供のことを思うと計画立てて行うのがいいのはもちろんでしょう。
ただそう言い切るには難しい事情がある人も居ます。DVから逃げて…などもあるでしょう。一概には言えないところなので、そこは責めないであげてほしい部分です。
もちろん国の政策には、就業支援やその他にも 高等職業訓練促進給付金の支援。生活支援として ひとり親家庭の子供の学習支援 などもあります。
ただこういった情報というのは公開されているとは言え調べなければわからないことが多いですし、広く知られていることではありません。
またその支援は県や市によっても大きくことなります 。
子供の学習支援として『民間事業者(家庭教師のトライ)委託』 を行っている県などもありますが、それが全体ではありません。
また平成30年度段階でモデル事業段階の地域もあります。
まだまだ支援が足りているという状況ではないでしょう。
そんな貧困な状況であるため、やりたくもない体を使う仕事をしたり、変な副業に引っかかったりというのが絶えない状況です。
ネットで募集されている副業は極めて怪しいものが多いです(儲かる、稼げるなど謳ったもの)
シングルマザーでこの記事を見ていただいた方は、特にそういった変なものにひっかからないように、このブログのおるもんの前例を見て思いとどまっていただければ幸いです。
副業詐欺に関するページはこちらから。
以上、シングルマザーの貧困についてのまとめを終わります。ありがとうございました!
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