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苔テラリウムの「水やり」完全ガイド|水道水はOK?神戸は軟水だからどう?水垢対策まで徹底解説

テラリウム
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苔テラリウムを育てていると、必ず出てくる疑問が「水やりにどんな水を使えばいいの?」ということ。
特に「水道水で本当に大丈夫?」という不安は、多くの方が抱きます。

結論からいうと、基本的には水道水で大丈夫です。
ただし、美しいテラリウムを長く保つためには、ガラスの白い汚れの原因となる「硬度(ミネラル)」を理解し、お住まいの地域に合わせた対策を取ることが重要です。

この記事では、苔が好む水質から、日本の水道水の地域差、そしてガラスの白い汚れを防ぐための具体的な水の選び方と水やりテクニックまで、苔テラリウムの「水」に関するすべてを徹底解説します。


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1. 苔テラリウムが好む水の「理想的な条件」

苔は日本の森や岩場など、湿度の高い環境に自生しています。自然界で苔が受け取る水は、以下の条件を満たしています。

条件特徴苔への影響
水質弱酸性(pH5.0〜6.5程度)多くの苔が最も安定して成長する水質
硬度軟水(ミネラル成分が少ない)苔の負担が少なく、水垢も発生しにくい
成分低塩素(カルキ)ごく微量なら問題なし、少ない方が安心

自然界の雨水や霧は、ほぼ「純水」に近い状態です。
一方で人が育てる苔テラリウムでは水道水を使うのが一般的。理想と現実のギャップを埋める工夫が、美しい苔を長持ちさせるポイントです。


2. 水道水を使う上での最大の注意点:硬度(ミネラル)

2-1. 塩素(カルキ)は心配なし

日本の水道水に含まれる塩素はごく微量であり、苔に悪影響を与えることはほとんどありません。
もし気になる場合は、一晩〜2日汲み置きするだけで塩素は自然に抜けます。

2-2. 苔テラリウムの天敵「水垢」

ガラスに残る白い汚れ(水垢、スケール)の正体は、水道水のミネラル成分(カルシウムやマグネシウム)です。
水が蒸発した後に結晶化して残り、ガラスや苔の表面に白い結晶をつくります。

これが続くとガラスは曇り、苔は成長不良や変色を起こすことがあります。
そのため、水道水を使う際は「硬度」が大きなポイントになります。


3. 日本の水道水の地域差と苔への影響

3-1. 地域別の傾向

地域水質傾向特徴苔への影響
西日本(関西・四国など)軟水傾向地質的にミネラル分が溶け出しにくい苔に優しい。水垢がつきにくく、水道水利用でも安心
東日本(関東・東北など)硬水傾向水源や地質の影響でミネラルが多い水垢や結晶化が起こりやすく、対策が必要

3-2. 神戸OLMOの体験談(軟水地域のメリット)

私が住む神戸は軟水地域に分類されるため、水道水をそのまま使っても苔は元気に育っています。
ガラス面の白い汚れもほとんど目立たず、最低限の汲み置きで十分。
関西圏の苔育成は“軟水のアドバンテージ”があると実感しています。


4. 浄水器を通した水はどう?

苔テラリウムは水道水で十分ですが、「塩素や臭いが気になる」という方は浄水器を通すのも一つの方法です。
私自身も神戸で浄水器を通した水道水を使用していますが、苔は安定して育ち、安心感があります。

ただし、浄水器はカルシウムやマグネシウムといったミネラル分は除去しません
そのため、硬水地域では水垢対策にはならない点に注意が必要です。

  • 軟水地域:浄水器で十分(塩素対策+安心感)
  • 硬水地域:RO水(純水)の併用がベスト

5. 水の種類を徹底比較

水の種類硬度除去塩素除去コストおすすめ度メモ
水道水(そのまま)×★★★☆☆軟水地域なら十分
水道水(汲み置き)×★★★★☆塩素が気になる方に最適
浄水器(一般)×★★★★☆塩素や匂いは減るが硬度は残る
RO水(純水)★★★★★硬水地域・展示用に最適
軟水ペットボトル★★☆☆☆緊急用・短期利用におすすめ

6. 水やり頻度と方法:容器別マニュアル

密閉容器

  • 頻度:2〜4週間に一度
  • 方法:結露が減ったら霧吹きを数回
  • 注意点:入れすぎると蒸れてカビが出る → 半日〜1日換気

オープン容器

  • 頻度:2〜4日に一度
  • 方法:表面が乾いたら苔全体に霧吹き
  • 注意点:乾燥しすぎると葉がチリチリになる → すぐにたっぷり霧吹き

霧吹きの選び方

  • 細かいミストが均一に出るタイプがおすすめ
  • 苔から10〜20cm離し、全体にかける

👉 詳しくは関連記事:苔テラリウム 水やりの基本とコツ


7. 水質トラブルと対処法

症状原因対処法
ガラスに白い汚れ硬水による水垢RO水や軟水に切り替え。水垢はメラミンスポンジやクエン酸で除去(苔に触れないよう注意)
苔に白い結晶蒸発によるミネラル結晶化霧吹きで洗い流し、水滴を拭き取る
苔が黄色や茶色に変色水やり過多(蒸れ)・アルカリ化フタを開けて換気、水やりを中断
先端が乾燥してチリチリ水不足たっぷり霧吹きで回復させる

👉 関連記事:苔テラリウム お手入れ方法


まとめ:神戸は水道水+浄水器で十分!

  • 苔は 弱酸性・軟水 を好む
  • 水道水は基本的にOK(塩素は心配なし)
  • 神戸など軟水地域では、水道水そのままでも安心
  • 浄水器を通すと塩素対策になり、さらに安心感アップ
  • 硬水地域はRO水(純水)を検討

水質に少し気を配るだけで、苔テラリウムは長く美しい姿を保ちます。
まずはお住まいの水道水を知り、自分に合った方法を取り入れてみてください。


FAQ

Q1. 水道水の塩素は苔に悪い?
A. 日本の水道水に含まれる塩素は微量で、苔への影響はほぼありません。心配な場合は一晩汲み置きでOKです。

Q2. ガラスに白い水垢がつくのはなぜ?
A. 水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムが結晶化するため。硬水地域ではRO水の利用がおすすめです。

Q3. 浄水器の水で水垢は防げる?
A. 一般的な浄水器は塩素は除去しますが、硬度は除去しません。硬水地域ではRO水を使うのが効果的です。

Q4. 雨水を使ってもいい?
A. 理想に近い水ですが、大気中の不純物リスクがあるため、そのままは非推奨。濾過して補助的に使うなら可。

Q5. 水やり頻度の目安は?
A. 密閉容器は2〜4週に1回、オープン容器は2〜4日に1回。苔の色や土の乾き具合で調整してください。


外部リンク(参考資料)

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