自分だけの小さな自然を、お部屋の中に閉じ込めてみませんか? スギゴケを使ったテラリウムは、インテリアとしても癒し効果抜群。この記事では、スギゴケの魅力から育て方、注意点までをわかりやすく解説します。 「どんな苔を選べばいい?」「失敗しないポイントは?」そんな疑問を一つずつ解決していきましょう。
スギゴケってどんな苔?テラリウムに向いてるの?

スギゴケの基本情報と特徴
スギゴケ(杉苔)は、その名の通り、杉の葉のように見える細長い葉を持った苔の仲間です。中でもウマスギゴケやオオスギゴケ、ホウライスギゴケなど、いくつかの種類があり、それぞれに適した育成環境があります。
特徴的なのは、しっかりとした葉と10cm前後にもなる背丈。深い緑と力強い佇まいがあり、苔庭や盆栽でも重宝されています。また、仮根が発達しているため、思わぬ場所から新芽が出る“サプライズ”もスギゴケならではの魅力です。
スギゴケが選ばれる理由【他の苔とここが違う】
- 明るい場所でも育つ(日陰専用でなくてもOK)
- 濃いグリーンが長く楽しめる
- 一本でも存在感があるため、テラリウムの主役になる
- 管理次第で長期間美しい状態を保てる
テラリウム初心者にも扱いやすい品種もあり、初めての苔育成にもぴったりです。
スギゴケを使ったテラリウムの魅力とは
自然の景色をミニチュアで楽しめる
スギゴケの立体的な形状は、まるで森の風景を切り取ったような雰囲気を演出します。石や流木と組み合わせることで、本物の渓谷や山道のような景観を再現することも可能です。
部屋に緑を増やすインテリア効果
小さな容器で育てられるテラリウムは、机や棚、窓辺などにも気軽に置けます。見た目の癒し効果だけでなく、湿度調整にも一役買うことがあります。
子どもとも一緒に楽しめる!
スギゴケの植え付けはピンセットで丁寧に行うので、親子で楽しめるクラフトのような体験になります。夏休みの自由研究にもぴったりですね。
スギゴケテラリウムの作り方【初心者OK】

用意するもの一覧
- スギゴケ(ウマスギゴケやホウライスギゴケなど)
- ガラス容器(通気性のあるものが理想)
- 専用ソイルまたは清潔な粒状土
- ピンセット、霧吹き、ハサミ
- 石・流木などの装飾素材
植え付けの手順とコツ
- 容器にソイルを敷く(2〜3cm)
- 石や流木を配置し、レイアウトを決める
- スギゴケをピンセットで丁寧に植え付け(やや深植え)
- 霧吹きでたっぷり水を与える
- 直射日光を避けた明るい場所に設置
おすすめの容器と配置の工夫
スギゴケは比較的背が高くなるため、縦に空間のある容器が◎。あまり低い容器で育ててしまうと背が伸びたときに乾燥してしまったりする可能性もあるため、その点気をつけるのと、あまり前景で使いすぎると後ろの方の苔や景色が見えなくなってしまうなんてことも…
スギゴケを長く育てるコツと注意点
置き場所は「明るい日陰」がベスト
直射日光はNGですが、暗すぎると徒長したり元気を失うことも。朝日が当たる窓辺など、明るく風通しの良い場所がおすすめです。
乾燥・カビ対策のポイント
- 水切れすると葉が閉じる → しっかり水やりを
- 容器内が蒸れるとカビが出やすい → 通気の良い容器を選ぶ
- カビ発生時は速やかに苔を取り除き、殺菌処理を行う
他の苔との相性や組み合わせ例
スギゴケは一本でも存在感がありますが、ホウオウゴケやコツボゴケなど、低めの苔と組み合わせると立体感が出てさらに魅力的に。
失敗しないためのQ&A【よくある質問】
Q. 葉が閉じているけど大丈夫? → 水分が不足しているサイン。霧吹きでたっぷり水を与えましょう。
Q. カビが出たらどうする? → すぐにその部分を取り除き、必要に応じて消毒。他の部分に広がらないよう管理を見直しましょう。
Q. 購入先やおすすめの品種は? → 初心者には「ウマスギゴケ」「ホウライスギゴケ」がおすすめ。ネット通販でも購入可能で、洗浄・殺菌済みのものを選ぶと安心です。
まとめ
スギゴケは、テラリウムの中でも特に存在感があり、管理のポイントを押さえれば初心者でも長く楽しめる魅力的な苔です。自然を感じる癒しの空間を、自分の手で作ってみませんか?
まずは小さな一歩から。お気に入りの容器とスギゴケで、あなただけの小さな森を育ててみましょう。