神戸市長田区でテラリウムの販売やワークショップなどを行うolmoのおるさんです。
今回は
「せっかく作った苔テラリウムが枯れてしまった…」
「毎日水やりが必要?置き場所はどこがいいの?」
そんな悩みを持つ方に向けて、この記事ではテラリウムを健康に保つ管理方法を徹底的に解説します。
初めての方でも安心して実践できるように、基本から応用、よくある失敗と対策まで丁寧に紹介しています。
テラリウムとは?基本の理解から始めよう
テラリウムとは、ガラス容器の中で植物や苔を育てるインテリアグリーンです。
「苔テラリウム」「観葉植物のテラリウム」「ビバリウム(水や生体を含む環境)」など、種類によって管理の方法は少しずつ異なりますが、共通して重要なのが「環境を安定させること」。
【テラリウムの基本構造】
- 底床:排水層として軽石や寒水石など
- 活性炭:水質・空気清浄(含まないものも多い)
- ソイル/苔土:苔や植物の根を支える
- 苔や植物:日陰に強い種類が向いています
ソイルのみの商品もありますし、軽石など含まれた商品もありますが、基本的な手入れ方法は同じなのであまり迷わずに管理していただけると思います。


管理の基本:水やり・湿度・光・風通し
基本的な管理方法をここでは紹介していきます。容器に蓋があるかどうかでも異なってくるので、確認していきましょう。
水やりの頻度と方法
苔の種類によっても異なりますが、基本は霧吹きでの表面加湿がメイン。
密閉容器では水分が循環するため、水やりは週1〜2回程度でも十分なことが多いです。
- ポイント:
- 水滴がびっしりついている → 水分過多
- 乾燥しすぎて苔が縮れている → 水分不足
- 理想は「うっすら湿っている状態」(乾燥したときと湿っているときで触ってみるとわかりやすいですよ)
湿度管理
密閉容器では自然に高湿度が保たれます。環境的に湿度が高い場合などは、蓋を開けて時々リフレッシュしてあげるのも手💡
開放型や半密閉型では湿度が下がりやすいためこまめに観察を。触れてみたり、見るからに苔が乾燥している場合などは意識して水をあげるようにしましょう。
光の管理
植物だから日光に当てていれば間違いないだろう、と思われがちですが苔は直射日光NGなものが多いです。苔や多くのテラリウム植物は直射日光NG
理想はレースカーテン越しの窓際 or LEDライトで十分です、日光に当たりすぎもよくないですが、逆に長時間暗い場所だと光合成ができず、黄色く変色→枯れることもあるので、どちらかで補うようにしましょう。
通気・風通し
長期間の密閉はカビを発生させたり、腐敗の原因となります。水やりの際でも大丈夫ですが週に1-2度フタを開けて換気をしてあげることも大切です。
苔や植物を長持ちさせるポイント
苔は他の同じように成長し、伸びていくことがあります、伸びすぎてしまうと通気が悪くなったり、枯れやすくなってしまったりもするため、先端1-2mmを整えるようにカットしてあげると見栄えも保てます。
また、ガラスの曇りはテラリウム内部が見えにくくなるだけでなく、カビの原因となることもあるので、軽くふき取ってあげることもおすすめです。
枯れた部分や、ほかの植物が枯れたものなどはピンセットでこまめに除去しておくと良いでしょう。
ケース別|よくあるトラブルとその対策
主に発生しやすいトラブルを表にまとめてみました。各ケースに合わせて対応することで、より苔テラリウムを長持ちさせることが可能です。
症状 | 原因 | 対策 |
---|---|---|
苔が茶色に変色 | 水分不足/光不足 | 霧吹きと明るい場所での管理を |
白カビが発生 | 湿気+通気不足 | すぐ換気、枯れた部分を除去 |
苔がふにゃふにゃ | 水のやりすぎ | 開放して乾燥させる時間を |
虫が発生 | 土に卵があった可能性 | 土を冷凍処理/活性炭で防止 |
コケが伸びすぎて崩れる | トリミング不足 | 定期的にカットして整える |
季節ごとの管理ポイント(春・夏・秋・冬)
春
- 光が強くなるので直射日光に注意
- 気温上昇で蒸れやすくなるため換気頻度をUP
夏
- 高温+湿度でカビ・虫対策が必須
- 朝夕に水やりし、日中は涼しい室内で管理
秋
- 過ごしやすい時期。苔が元気に育ちやすい
- 気温差により結露が増えるためガラス拭きも忘れずに
冬
- 暖房で乾燥しがち → 加湿器や霧吹きで保湿
- 冷え込みすぎる場所では成長が鈍る
コバエなどが土の種類などによっても発生する可能性があります、おすすめはは除虫菊など使ったオリジナルスプレーを作成し月1回程度吹きかけてあげることで、虫対策にもなり、より苔を元気に育てられるのでおすすめです。
管理に役立つおすすめアイテム
アイテム | 活用ポイント |
---|---|
霧吹き(細かい霧タイプ) | 水やりの基本。手が疲れにくいモデルが◎ |
LEDライト | 日照不足解消。消費電力の少ないタイプも多数 |
小さなピンセット | トリミングやゴミ取りに便利 |
どれも100円均一でそろうようなものでも大丈夫です。手軽に揃うので、持っておくと苔テラリウムを管理するのにとても便利です。
Q&A|よくある疑問を解決
Q1. 毎日霧吹きが必要ですか?
→ 密閉容器であれば毎日不要。週1〜2回でOK。開放型なら乾燥の度合いに応じて。
Q2. テラリウムにカビが生えました。もう捨てるしかない?
→ いいえ、早期対処で復活可能。カビ部分を取り除き、換気を強化しましょう。
Q3. LEDライトはどのくらい照らせばいい?
→ 1日8〜10時間程度が目安。LEDライトで明るさが安定すれば成長も◎。
Q4. 虫が発生するのが怖い…
→ 土を使うタイプではどうしてもリスクがあります。腐葉土など栄養満点の土の場合は特にコバエが発生してしまう可能性が高まりますので、防虫処理済みの土や、冷凍処理したソイルの使用も効果的です。

まとめ:長く楽しむために
テラリウムは見た目が美しいだけでなく、癒しや観察の楽しさもあるインテリアグリーン。
しかし「作って終わり」ではなく、継続的な管理があってこそ長く楽しめる世界です。
苔や植物のサインを見逃さず、丁寧に手をかけることで、あなたのテラリウムは1年、2年と成長し続けてくれます。
買ったテラリウムが森のようになってしまって手に負えない!?なんてことも。olmoでご購入いただいたテラリウムはメンテナンスも行いますのでお気軽にご相談ください!
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