ハンドメイド活動を続けていると、ある日ふと考える瞬間が訪れます。
「ロゴ、そろそろ作った方がいいのかな?」
SNSで作品を発信し、イベントに出店し、委託販売の話が出てくる。
その流れの中で、「屋号」「ロゴ」という言葉が、急に現実味を帯びてくるのです。
一方で最近、Threads(スレッズ)などのSNSでは、こんな声もよく見かけます。
「横文字で細い字体で書かれていて、なんて読むのかわからない」
「おしゃれだけど、覚えられないロゴが多い」
「作家名を声に出して呼びにくい」
ハンドメイドのロゴは、いま少し揺れています。
この記事では、「ハンドメイド ロゴ 作り方」というキーワードを軸に、
- ロゴは本当に必要なのか
- よくある失敗例
- 自分で作る方法
- 依頼する方法
- どちらを選ぶべきか
- そして、ロゴとどう付き合っていくか
を、店舗目線で、静かに整理していきます。
そもそも、ハンドメイド作家にロゴは必要なのか
結論から言えば、全員にロゴが必要なわけではありません。
たとえば、
- 趣味として作っている
- 年に数回だけイベントに出る
- SNSも個人アカウントの延長
この段階では、無理にロゴを作らなくても困ることはほとんどありません。
一方で、次のような場面が増えてきたら、ロゴの必要性が出てきます。
- 屋号で活動したいと思い始めた
- 委託販売や卸を検討している
- ショップカード、台紙、パッケージを作りたい
- SNSやサイトを「お店」として整えたい
ロゴは「必須アイテム」ではなく、
活動のステージが変わると、必要になる道具です。
よくある失敗例|「おしゃれだけど読めない」ロゴ問題

写真はolmo+店舗のロゴですが、はっきりした自体でも
おるもぷらすと読んでもらえないことも当然あります。
こう読んでほしいという願いを込めていても当て字だったりする場合は
やはり読めないことも多いでしょう。
それ以外にも最近とくに話題に上がりやすいのが、
横文字+細い字体を多用したロゴです。
もちろん、デザインとしては洗練されて見えます。
ミニマルで、今っぽくて、雰囲気もある。
けれど実際の現場では、こんなことが起きています。
- 読み方がわからず、名前を呼べない
- 検索しづらく、覚えてもらえない
- 委託先で口頭説明しづらい
- イベントで「これ、なんて読むんですか?」と毎回聞かれる
ロゴは「見るもの」であると同時に、
「読まれる」「呼ばれる」ものでもあります。
とくにハンドメイドの場合、
- マルシェで声をかけられる
- 委託先でスタッフが説明する
- お客様が誰かに紹介する
こうした音声コミュニケーションが多く発生します。
おしゃれでも、読めない。
印象的でも、伝わらない。
それは、ロゴとしては少しだけ、役割を果たしきれていない状態です。
ロゴで一番大切なのは「誰が見るか」
ロゴを考えるとき、多くの人が「自分が好きかどうか」を最優先にします。
それ自体は、決して間違いではありません。
ただ、ロゴは「自分のため」だけのものではありません。
考えておきたいのは、次の人たちです。
- 初めて作品を見るお客さん
- イベントで通りすがりに目にする人
- 委託先のスタッフ
- SNSで名前を検索する人
ロゴは、
自分と、まだ会ったことのない誰かをつなぐためのもの。
「読めるか」
「覚えやすいか」
「説明しやすいか」
この視点を一度入れるだけで、
ロゴの方向性は大きく変わります。
自分でロゴを作る方法(初心者向け)
近年、ハンドメイド作家のロゴ制作で最も使われているツールのひとつが、Canvaです。
Canvaを使えば、
- 無料で始められる
- テンプレートが豊富
- 文字だけのロゴも作れる
というメリットがあります。
自作ロゴで意識したいポイント
① フォントは読みやすさ優先
装飾が多すぎるフォントは避け、
小さくしても判別できるものを選びます。
② モノクロで成立するか確認
カラー前提のロゴは、印刷や背景で崩れやすくなります。
白黒でも成り立つかは必ずチェックしましょう。
③ 小さくしてみる
名刺サイズ、ショップカード、SNSアイコン。
小さくしたときに潰れないかを確認します。
④ 声に出して読めるか
意外と大切なのがここです。
自分で、他人に説明するつもりで読んでみてください。
プロに依頼する方法と相場感
「自分で作るのは不安」
「長く使えるロゴがほしい」
そう感じたら、プロに依頼する選択肢もあります。
依頼先の主な種類
- 個人デザイナー
- クラウドソーシング
- デザイン制作会社
価格帯は幅がありますが、
一般的にハンドメイド作家向けでは
- 数千円〜数万円:簡易ロゴ
- 数万円〜:ヒアリング込み・ブランド設計
というケースが多いです。
ココナラなどで、ロゴと検索するだけでもたくさんのクリエーターと出会えます。
依頼時に必ず伝えたいこと
- 屋号の読み方
- どんな場面で使うか
- 誰に向けた活動か
- 将来やりたいこと(委託・店舗・講座など)
ロゴは、情報が少ないと「雰囲気だけ」で作られてしまいます。
伝えることは、遠慮せず、丁寧に。
自作と外注、どちらを選ぶべき?
これは「正解」がありません。
ただし、目安はあります。
自作が向いている人
- 活動初期
- 試しながら育てたい
- まず形にしたい
外注が向いている人
- 長く続ける前提
- 委託や卸を考えている
- 名前をしっかり守りたい
大切なのは、
今の自分に合っているかどうかです。
ロゴは「後から変えてもいい」
意外と知られていませんが、
ロゴは途中で変えても問題ありません。
実際、多くのブランドや作家が、
- 初期ロゴ
- 改良ロゴ
- リブランディング
と、段階的に変えています。
ロゴは完成品ではなく、
活動と一緒に育っていくもの。
いまの自分に合わなくなったら、
また考え直せばいいのです。
まとめ|ロゴは“飾り”ではなく“伝える道具”
ハンドメイドのロゴは、
おしゃれである必要はありますが、
それ以上に大切なのは、
伝わること
読めること
呼ばれること
ロゴは、作品の代わりに先に立って、
あなたの活動を紹介してくれる存在です。
無理に背伸びをしなくてもいい。
流行に合わせすぎなくてもいい。
「これなら、ちゃんと伝わる」
そう思えるロゴを、
今の自分のペースで選んでいきましょう。




