PR

めぐるいのちの座 − 白蛇の祈り −|再生仏具と苔が語る“命の巡り”

テラリウム
記事内に広告が含まれています。

祈りを宿した仏具の上、白蛇が命の道を描く。
苔が再び息づく“めぐるいのちの座”。この作品は、祈りと再生、命の循環をテーマに制作された苔テラリウムです。

白蛇を想い浮かべた“再生”のはじまり

万博への出展が決まったとき、まずテーマとなったのは「再生された仏具とのコラボレーション」でした。
仏具が再びアートとして命を宿すと聞いて、真っ先に思い浮かんだのが「白蛇」の存在。

白蛇は、古来より神聖視されてきた祈りの化身。
再生の物語を宿す存在として、この作品には欠かせないモチーフになる——そう直感しました。

苔の中の白蛇

“いのちの座”というレイアウト構成

白蛇と水晶の苔テラリウム作品

この作品では、再生された仏具の台座の上に15cmの丸型ガラス容器を据え、苔と天然素材で小さな森を再現。

  • 前景には枯れた葉、乾いた土と流木。
  • 奥に向かって苔やシダが芽吹く「いのちの再生」の風景。
  • 中央には水晶の柱。
  • その柱に巻き付くように、白蛇が静かに這っています。

白蛇が通った後に、命が戻ってくる——
それを空間全体で語るように、レイアウトや素材の配置、もちろんコラボした仏具との色合いなども考慮して制作。

テラリウムの中に水晶だけではなく、ローズクォーツを入れたのは下の台座カラーとのリンクも考えました。

使用素材

  • 苔:ハリガネゴケ、ホウオウゴケ、ネズミノオゴケ、カモジゴケ
  • その他:朽ち木、落ち葉、川石、寒水石、水晶、ローズクォーツ
  • 台座:アルコールインクアート(Kosmos)× 再生仏具(RinNe)
  • 容器:15cm丸ガラス容器(蓋つき)

作品は、一度壊れて、再び命を得た

命の循環を表す再生仏具の苔テラリウム

実はこの作品、「めぐるいのちの座 − 白蛇の祈り −」は、万博での展示後、配送中の事故で壊れてしまいました。

大切に配置した苔も石も、崩れてしまった空の容器。

万博までに時間のない中で仕上げた作品であったため、かなり落ち込む部分もありましたが、「これは終わりじゃない。再び巡る命の一部かもしれない」そんな気持ちに駆られもう一度「めぐるいのちの座 − 白蛇の祈り −」を作成していきました。

使える苔や朽木など全てが同じものではない、そんな中での挑戦です。

白蛇を、私の手で

再展示が決まった場所は兵庫・竹田城跡 山城の郷
再制作では、既製品だった白蛇のフィギュアをやめ、樹脂粘土とアクリル絵の具で手作りすることにしました。

柔らかく、やさしい表情。巻き付く動きも自然な流れ。
ようやく「私の祈りが宿った白蛇」になったような気がしています。

一番最初のフィギアも満足いくように、色を重ね、より白蛇らしく…と思って作成ましたが、思ったような巻き方にならなかったり、既製品ならではの扱いにくさがありましたが、自分で作ったからこそ、より思い描く白蛇になったと思っています。

竹田城跡で展示された白蛇の祈り作品
竹田城跡で展示された白蛇の祈り作品

どちらの再生仏具に載せても映えるような、満足いく仕上がりになりました、きっと一度壊れてしまったからこそ出来上がったものがあると思っています。

再び巡った“いのちの座”

命は終わらない。たとえ壊れても、祈りがあればまた始められる。

壊れたことも、再び作り直したことも、すべてこの作品の“いのち”の一部です。
今も白蛇は静かにそこにいて、再び巡った祈りを見守ってくれています。


展示予定など、最新の活動情報は olmo のInstagramや公式サイトで発信しています。

▶ olmo 公式サイトはこちら

タイトルとURLをコピーしました