このたび私の身内が架空請求詐欺にあいかけました。
以前から横行している架空請求詐欺ですが、最近もあの手この手で弱者からお金を搾取しています。今回はどんな手口で騙されかけたのか?一連の流れを踏まえて詐欺の手順を紹介します。
どうもおるもんです。
最近自分自身は詐欺にあっていなかったので、少しネタに乏しいな…と思っていた今日この頃。
まさか自分の身内が詐欺に騙されかけるなんて…!
今日はその一連の様子を公開しようと思います。
架空請求詐欺にあいそうになった背景
まず、詐欺に遭うとこう問われることが多いです。
怪しいと思わなかったの…?
後から思うと、確実に怪しいんです。わかってます。でも一応それぞれ背景があって、被害に遭っているので、そこは最早どうしようもない部分なので、普通の人には聞かないであげてください。
私は公開しているので、全然気にしないですが、きっと傷をえぐる結果となります。(母もしばらくダメージを受けていました。)
さてさて、今回も他の人から見たら、そんなの引っかからないでしょう!と思うような内容の架空請求詐欺に、私の母がひっかかりかけました。そこにも背景があるので簡単に我が家の事情を説明しようと思います。(以下の家族構成におるもんの子供たちは一旦除きます。)
こんな感じです。今回の架空請求詐欺の物語の中には兄は登場しないのですが、間違いなく今回騙されそうになった理由にはこのお金にだらしない兄というのがキーパーソンになっています。
私は200万詐欺被害にあっているものの、自力でなんとかしているので、借金関係はクリーンなのですが、兄は怪しい感じです。何度か母にお金を借りたこともあり、今回もまさか兄が何かしたのかも…?という不安が母の頭によぎったようです。
それではそれを元に、今回の架空請求詐欺について説明していきましょう。
【架空請求詐欺】始まりは一通のメッセージから
私と母が休日を過ごしている時に、一通のメッセージが届いたことから架空請求詐欺が始まります。そのメッセージないようはこんな感じ。(その直後に機種変更しているので画像の保存はありません。)
ご利用料金のお支払の確認がとれておりません。本日中に06-××××-×××× お客様サポートセンターまでご連絡ください。
驚いた母は、一瞬連絡をかけそうになりましたが、私が一応電話番号検索してみたら?と伝えたので、検索すると番号自体が新しいのか何も情報が表示されませんでした。
その代り出てきた内容が、NTT西日本という内容だけ(後々見たら提供電話会社のような表記があっただけでした)。
それを見て一応母はひょっとしたら兄が何か支払関係を溜めていたのかもしれない…と思い、電話をかけなおしてしまったのです。
架空請求詐欺は株式会社アプラスの名前を語っていた
私は最初別部屋に居たので、うっすら聞こえてくる情報に聞き耳を立てていましたので完全にではありませんが、架空請求の詐欺師とのやり取りを会話形式で再現したいと思います。
母がメッセージにあった電話番号に電話を掛けると、その電話には出ず、違う番号でかけてきました。
そのため一応2種類の電話番号は控えてあります。すぐにこの番号は消えるかもしれないので無意味かもしれませんが、これはどうすべきなのか考えあぐねています。
(未然に防いだ詐欺は警察に通報すべきなのかちょっとわからないので、詳しい人は教えてください。)
ちなみに、株式会社アプラスというのは、新生銀行グループの会社ですが、実際に被害相談が多いそうで、公式サイトにも注意喚起が促されています。
当社名を騙り、架空の請求をする詐欺にご注意ください
株式会社アプラス
4月よりアプラスを名乗る不審なメール等が発信されており、これら不審なメール等に記載されている電話番号に連絡をしたところ、身に覚えのない請求をされた、という内容のお問い合わせを多数いただいております。
これらの不審な内容のメール等の発信者はアプラスグループとは一切関係がありません。
身に覚えのない請求など、不審なメール等を受け取られた場合は、メール等に記載された電話番号に連絡を取ったり、金銭を支払ったりしないようご注意ください。
また、万一、被害に遭われた方は、最寄りの警察もしくは消費生活センター等へお問い合わせいただきますようお願い申し上げます。
これって架空請求詐欺の人たちって業務営業妨害にならないのだろうか?控えた番号がお役に立つのであれば、提供します。
私が、電話をする母の取ったメモを見て検索をかけたことで詐欺だと判明しましたが、架空請求の詐欺師はターゲットに不安を与え、なおかつ検索や人への相談を行えないような状態を作ろうとしてきます。
第三者の私がいたため、ひっかからずにすんだ詐欺ですが、もし私がいなかったらおそらく母は支払ってしまっていたと思います。
それでは実際の簡単な会話ご覧ください。
架空請求詐欺との対話実録~不安を煽る手段が卑劣~
これから会話をご紹介しますが、詐欺師のアイコンはイメージですし、私の母のアイコンがずいぶん若い女性ですが、そこはお気になさらず…お願いします。
個人情報は伝えないように要注意
先ほどは、お電話いただき、ありがとうございます。こちら株式会社アプラスと申します。
先ほどの電話番号と違うようなのですが、同じ会社なのでしょうか?
はい、複数で電話応対しておりますので、お客様の担当としてこちらの番号よりかけさせていただきました。
そうですか…わかりました。
支払が確認できないというメッセージが届いたのですが、これは何についてでしょうか?
ただ今詳しい情報を確認させていただきます。
念のためにお名前と生年月日を確認させていただけますでしょうか?
この流れって、よくお問い合わせ等でも使われているので、つい個人情報を答えてしまいそうですよね。母は答えてしまったわけです。
そのため相手に名前と生年月日が伝わってしまうのですが、まず第一に、名前を知らない相手に請求してくるということはないですよね。
契約を交わしたのであれば名前は知っているはずです、そのため電話越しで通常であれば、「○○様、恐れ入りますが、お名前フルネームと生年月日を…」なるはずです。
一度もこちらの名前を呼ばずに…ということは、通常の電話応対であればないことでしょう。
身に覚えのない出会い系の請求をされる
○○様、確認が取れました。
お調べしたところ、ミントという有料情報サイトをご利用になり、その利用料が滞納されているということで、私共株式会社アプラスが代理で請求させていただいております。
私は有料である場合登録しないように言われているので(おるもんに)
有料情報サイトなんて使ったこともないのですが…
こちらで把握できている限りでは、登録以後、ご利用自体はされていないようなのですが、誤操作などにより登録はされてしまっているようでして…。
私の娘も以前同じような誤操作で、こういった有料情報サイトに登録してしまったことがあるので、そういった類で登録されたのかと思います。
でも、今まで請求なんて一度も届いたことないんですが…。
ミントのサイト上にて、請求案内を送らせていただいているのですが、ご登録だけで中を見られていないのであれば、確認していただけていない可能性がありますね…。
おいくらなんでしょうか…?
はい、登録料とお支払延滞料を合わせまして30万となります。
一度名前が分かると、あたかも最初からわかっていたかのように名前を呼んできます。
また、いつから延滞してたらそんな料金になるのだろうか?と思うほどですよね。登録されてるって言うのであれば通常は自宅の住所に郵便なり何なりで請求書が届くはずです。
そして何より腹立たしいのは、この架空請求の詐欺師が第三者を装っているところです。実在する株式会社アプラスの名前を語り、あたかも親身に相談にのっているかのような口調で支払を促してくるのです。
追い打ちをかけるべく裁判所やら何やら出してくる
本当に身に覚えがないのですが、これって詐欺とかそういうものではないんでしょうか…?
いえ、そういったものでは全くありません。詐欺であればもっとフリーコールのような電話番号からかかってきます。
本当に支払わないといけないものなのですか?
はい、我々、株式会社アプラスが有料情報サイトミントより依頼を受けた段階で、決済の代行してミントに行っておりますので、その分はお支払いただかなくてはなりません。
また万が一お支払いただけない場合は、裁判所を通して少額訴訟としう形になりますので、裁判所から通知がいく形となっております。
えっ!裁判所ですか…?
もし、今からすぐにお支払いただける場合は、こちらの裁量でお支払額から、90%分を返金させていただきます。
一般的には裁判所に通告して訴訟を…と言われたら驚いてしまいますよね。そんなに大事にはしたくないから支払ってしまうという人も多いと思います。
ただ、ポイントとして覚えていて欲しいことなのですが、裁判所で少額訴訟なりを行おうと思うと、こちらの住所が分からない限りは行えません。もし強気に行ける人であれば、こちらの住所をご存じなんですか?と聞いてみてもいいかもしれませんね。
本当に登録していなければ、電話番号や名前だけで基本的には住所が分かってしまうことはありません。
ましてや、請求しておきながら90%分は返金してくれるって…それなら残りの10%分もなんとかしてくれよとすら思ってしまいます。そんな安易に返金しますといってのける相手は詐欺だとしか思えませんね。
誰かに相談する隙を与えずに支払を行わせようとする
わかりました…支払いますので、振込先を教えていただけますか?
振込先というものはないので、コンビニに行っていただいて、こちらの指示する方法でお支払ください。
また、こちらの電話はつないだままコンビニまで行っていただけますか?担当として最後までサポートさせていただきますので。
一回電話切って(口パク+ジェスチャー)
わかりました…、では一度家族に相談して…
いえ、これは これは国家○○法にのっとって云々…(ここは曖昧です) なのでご相談いただいたりとかそう言う段階のお話ではないんです。
そのままコンビニまで向かってください。
国家○○法ってなんて言ったかすら聞き取れませんが、不安を煽るべくそれらしい言葉を並べています。電話を切らないで…というのも家族や、警察などに相談を行えないような手段を取っているのが明白ですね。
ここで検索などをかけた結果から、明確な情報はある程度そろっていたので母から電話を受け取りおるもんが言葉を発します。でもすぐおるもんのターンは終了します。
あのー、家族のものなんですが。
はい?
今、検索させてもらったんですけど、株式会社アプラスさんという会社からも詐欺への注意喚起出てますし、ミントは架空請求詐欺だってあがってますよね?
ブチッ、ツーツーツー…
切りやがった…
こうして、その後は架空請求詐欺の電話番号をブロックして終了しました。ただ現状として母の名前と電話番号、生年月日までは知られてしまっているので、おそらくまた新たな詐欺案件が寄ってくると思っています。
情報として販売されることもあるでしょう。なので気を付けるように改めて伝えました。
私のいないところでこういった電話がかかってくることもあると思うので、「少しでも、ほんまかなーと思ったらとりあえず一旦電話切って」ってと伝えておきました。
架空請求詐欺に遭いそうになった話 まとめ
正直、自分のこともそうですが、詐欺被害に遭った話って、人に話したりこうやってブログで晒すのはそこそこ恥ずかしい話なんですよね。ひょっとしたら知り合いが見るかもしれないですし…。
ただ、誰かが発信しなければならないと思い記事にしています。
今回なんかは出会い系の有料情報サイト?のミントに登録したという事であったので、例えば男の人や子供であれば「人には言えない…」という不安を抱いて支払ってしまうと思います。
恐らく架空請求の詐欺師も、生年月日を聞くことで請求料金とかも変えていると思います。その年齢の人の払えなくない範囲のうちに。
そういった詐欺は通報したとしても正直いたちごっこということは分かっています。そのためやはり被害者になり得る自分たちが自衛していくしかないと思います。
誰かがこのブログを読んで、もし同じような被害に遭いそうになった時に、あれ…ブログに書いてたな…と思って思いとどまってくれることを祈ります。
それでは、おるもんでした。
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